デイリーマーケット|NVIDIAが8.7%急騰、NASDAQを押し上げる AI・半導体株に再び買い【8月28日】

8月27日の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇した。

ただし、単純な「全面高」ではない。

この日の主役は明確だった。

NVIDIAだ。

前日に好決算を発表したNVIDIA株は227.98ドル、前日比8.74%高まで急騰。

NASDAQ総合指数は1.57%上昇し、S&P500も0.72%高となった一方、NYダウの上昇は0.20%にとどまった。

さらに半導体株の値動きを示すSOX指数も上昇。

8月27日の米国市場は、NVIDIAを中心にAI・半導体関連へ資金が集中した一日となった。

8月27日の米国市場

主要指数を確認しておこう。

指標

終値

前日比

NYダウ

53,569.44

+0.20%

S&P500

7,730.99

+0.72%

NASDAQ総合

26,541.35

+1.57%

SOX指数

11,741.85

+1.12%

VIX指数

—

-4.60%

主要3指数はいずれも上昇したが、その差は大きい。

ダウがわずか0.20%高だったのに対して、NASDAQは1.57%上昇した。

またVIX指数も4.6%低下しており、少なくともこの日は市場全体で急激にリスク回避が進むような状況ではなかった。

今日の1銘柄:NVIDIA

今回の「デイリーマーケット」で取り上げる1銘柄は、NVIDIAだ。

8月27日の終値は、

227.98ドル

前日比では、

+8.74%

となった。

前日に発表された2027年度第2四半期決算では、売上高が962億ドルに達し、前年同期比106%増。

さらに次四半期の売上高について1080億ドルという強気な見通しを示した。

決算発表直後には利益確定やポジション調整とみられる売りも入り、株価は大きく上下した。

しかし市場が決算内容を消化すると評価は一変。

翌27日の通常取引では8%を超える上昇となった。

市場が評価したのは「AI需要はまだ続く」という見通し

今回、市場が特に評価したとみられるのがNVIDIAの今後の成長見通しだ。

NVIDIAは次の会計年度について、売上高が約70%増加するとの長期的な見通しを示した。

市場予想を大きく上回る成長見通しであり、NVIDIA自身は市場が考えていた以上にAIインフラ投資が続くと見ていることになる。

AI向け設備投資のピークアウトを警戒していた市場にとって、これは大きな材料だった。

NVIDIAだけで時価総額が約4400億ドル増加

8.7%という上昇率だけでも大きい。

しかしNVIDIAの場合、企業規模そのものが巨大だ。

今回の上昇によってNVIDIAの時価総額は1日で約4400億ドル増加した。

だからこそ、NVIDIAの値動きは一企業の株価上昇では終わらない。

S&P500やNASDAQそのものを動かしてしまう。

NASDAQが1.57%上昇した理由

実際、この日のNASDAQ総合指数は1.57%上昇した。

一方、ダウは0.20%高にすぎない。

この差からも、この日の資金がどこへ向かったのかが分かる。

AI・テクノロジーだ。

NVIDIAだけでなく、Broadcom、Micron、IntelなどAI・半導体関連株にも買いが広がった。

NVIDIAの好決算が、再びAI関連銘柄を買うきっかけになった格好だ。

SOX指数も上昇

その動きを確認するうえで重要なのがSOX指数だ。

SOX(PHLX Semiconductor Sector Index)は、米国市場に上場する主要半導体関連企業で構成される指数で、半導体株全体の温度を見る代表的な指標となっている。

8月27日は、

11,741.85
前日比+1.12%

で終了した。

NVIDIAほどの急騰ではないものの、決算をきっかけに半導体セクター全体へ買いが波及したことが確認できる。

ただし、ここにも少し面白いところがある。

NVIDIA +8.74%に対して、SOXは+1.12%。

つまり「半導体株全部がNVIDIA並みに買われた」のではない。

NVIDIAの上昇が突出していた。

S&P500上昇でも、実は多くの銘柄が下落

さらに重要なのが市場の「中身」だ。

S&P500は0.72%上昇した。

しかし、指数が上昇したからといって米国株全体が強かったわけではない。

NVIDIAなど一部の巨大テクノロジー株の上昇が指数全体を大きく押し上げた一方、下落した銘柄も多かった。

均等加重型のS&P500も下落しており、時価総額の大きい銘柄に上昇が集中したことが分かる。

つまり、

S&P500 +0.72%

という数字だけを見ると「米国株全体が強かった」ように見える。

しかし実態は違う。

大型テクノロジー株、とりわけNVIDIAの上昇が指数全体を大きく押し上げていた。

指数を見るときには、上昇率だけではなく**「誰が指数を動かしたのか」**を見る必要がある。

Salesforceは22%超の急騰

なお、上昇率だけならNVIDIA以上に目立った大型株もある。

Salesforceは好決算と通期見通しの引き上げを受けて、22%を超える急騰となった。

それでも今回NVIDIAを「今日の1銘柄」としたのは、単純な上昇率ではなく市場全体への影響力を重視したためだ。

NVIDIAはS&P500、NASDAQ、そして半導体株全体の値動きに影響を与えた。

8月27日の米国市場を説明するうえで、外せない銘柄だった。

今日のポイント

8月27日の米国市場を一言で表すなら、

「米国株高」というより「NVIDIA・AI株高」

だった。

ダウは+0.20%。

S&P500は+0.72%。

NASDAQは+1.57%。

SOXは+1.12%。

そしてNVIDIAは+8.74%。

この数字の並びを見るだけでも、どこに資金が集中したのかが分かる。

NVIDIAの決算は単に一企業の好決算ではなく、再びAI関連株全体への投資マネーを呼び戻す材料となった。

一方で、指数上昇のわりに市場全体の広がりは強くない。

NVIDIAの上昇が続くのか。

そして、その資金が他の半導体株やテクノロジー株へさらに広がっていくのか。

次の米国市場では、指数そのもの以上に上昇銘柄の広がりにも注目したい。

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